高血圧
高血圧の基準(WHO)
世界保険機関(WHO)と国際高血圧学会(ISH)が2004年共同で発表した新しい血圧判 定基準では、高血圧は最大血圧(心臓の収縮期)が140mmHg以上、最小血圧(心臓の拡張期)が90mmHg以上の場合となっています。
初めは自覚症状はなく、進行するにつれて血行障害や肩こり、頭痛、めまいなどが現われます。高血圧を放っておくと、狭心症、心筋梗塞などの心臓病、脳出血、脳硬塞、
クモ膜下出血などの脳卒中、腎不全などの重大な病気が発生しやすくなります。
高血圧は、大きく次のように2つに分けられています。
1. 本態性高血圧
高血圧の90%以上を占め、はっきりした原因がなく、
生活環境や体質(遺伝)が原因と考えられています。
2. 二次性高血圧
腎臓病や、ホルモン分泌異常が原因で、
それらを治療すれば高血圧も治ります。
今回は本態性高血圧に焦点をあててみました。
高血圧の症状
初めは自覚症状はなく、進行するにつれて血行障害や肩こり、頭痛、めまいなどが現われます。高血圧を放っておくと、狭心症、心筋梗塞などの心臓病、脳出血、脳硬塞、クモ膜下出血などの脳卒中、腎不全などの重大な病気が発生しやすくなります。
■ 一般療法には
■ 薬物療法
塩分の制限--重症度で異なるが6~8g/日以下が目安肥満の解消適度の運動--週3回、1日1時間程度の無理のない運動が効果的ストレス解消--物理的なストレス(例えば寒さなど)と、精神的なストレスの両方が血圧を上げます禁煙、アルコールを飲み過ぎない塩分の量を防ぐカリウム(野菜に多く含み、特にリンゴに多い)を摂る動物性脂肪を摂り過ぎない規則正しい便通を心がけ、便秘をしないようにする(排便時に力むと、血圧が急に上がることがあります)
などがあり、また、以上の点に注意することが高血圧の予防にもなります。
現 在、日本では大きく分けて4種類の降圧剤が使われています。最初、最も合うものを投与し、それで血圧が下がらない時は増量したり、他の薬に変えたり、ま た、他の薬と併用するという方法をとります。服薬中に血圧が下がったからといって勝手に飲むのをやめると、薬によるコントロールが失われ、急に血圧が上が り、脳卒中や心筋梗塞の発作が起こりやすくなります。服薬中は必ず医師の指示を守り、適正な服用を心がけて下さい。
現在40才以上の日本人の、5人に1人は高血圧であると言われています。自分のライフスタイルをもう一度見直し、規則正しい健康な生活のあり方をチェックしてみてはいかがでしょうか。
治療と予防
治療は段階的な治療法がとられています。
最小血圧が軽い場合は、食事療法や運動療法を併用した一般療法が行われ、中等以上になると薬物療法が行われます。
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