風邪

HATSURATSU NEWS

風邪はウィルスによって起きる病気です。咳やくしゃみでこのウィルスが飛び散り、感染がどんどん広がります。

風邪を引き起こすウィルスは、のどの粘膜を侵すアデノウィルスや、高熱を伴うインフルエンザウィルスなど100種類以上あります。

種類によって症状は異な り、咳や鼻水、のどの痛みといった局所症状が多いのですが、高熱や頭痛、関節痛などの全身症状や、下痢などの消化症状を伴うこともあります。

風邪の予防

部屋の暖房が効き過ぎて湿度が低すぎると、のどの粘膜のウィルスはどんどん増殖します。温度差が20~30度もある寒い屋外に急に出ることで、人間の方は逆に抵抗力が弱くなり、風邪をひきやすくなります。

予防としては、部屋を温め過ぎず、ストーブにやかんを掛けたり洗濯物を干すなど、乾燥させない注意が必要です。また、手などを清潔に保ち、ウィルスの感染を あらかじめ防いだり、うがいを繰り返すことが大切です。特にうがいは、緑茶や紅茶で行うと効果的です。これはお茶に含まれるタンニンの成分にウィルスの働 きを抑える物質があるからです。また、うがいは、のどの粘膜に付着したウィルスの排除に有効です。

■ 風邪をひいてしまったら…

風邪の治療

治療は、安静・保温・栄養が基本です。

仕事や学校はできるだけ休み、特に熱のある時は睡眠を十分に取って安静にし、そのうえで、抵抗力を付けるのが、回復への道です。

汗をかいたり下痢の時は水分の補給を忘れずに。最近のスポーツドリンクが効果的です。

ウィルスの発育を抑えるビタミンCを果物などで摂る。

禁酒禁煙――たばこはのどの粘膜を刺激し、アルコールは炎症を早めます。

■ 治療薬のいろいろ

治療薬には、炎症によって放出されるヒスタミンにより起こる鼻水や鼻づまり、くしゃみなどを抑制する抗ヒスタミン剤、解熱鎮痛剤、鎮咳剤、去痰剤などが使われます。

抗生物質を使うこともあります。細菌感染を合併することが少なくないからです。咳がひどくなったり、痰が黄色や緑色になった時は、細菌感染の合併が疑われます。

風邪はこじらせると、微熱や倦怠感、食欲不振が続き、治りにくくなります。風邪は「万病のもと」―― 適切な予防と、早めの治療が大切です。