■ |
L-ドーパ製剤
ドーパミンを補う薬で、薬物療法の中心です。手足のふるえや筋肉のこわばりに大変有効です。しかし長く服用していると、薬が効きにくくなることがあります。良い時と悪い時を繰り返したり、薬を飲んだ時だけ効いてしばらくすると症状が悪くなったりします。
このような時は他の薬を併用したり、飲み方を調節したりします。
|
■ |
ドーパミン受容体刺激薬
大脳の線条体には、ドーパミンを受ける受容体があり、その働きを高めます。
|
■ |
ドーパミン放出促進薬
黒質の神経細胞を刺激し、ドーパミンの分泌を促します。
|
■ |
ノルアドレナリン補充薬
ノルアドレナリンという神経伝達物質も不足することがあるので、それを補います。特に、「すくみ足」の改善に効果があります。
|
■ |
抗コリン薬
ドーパミンの不足で相対的に多くなったアセチルコリンの産生を抑え、ドーパミンとアセチルコリンのバランスの崩れを修正します。ふるえや筋肉のこわばりに効果があります。
|
|
胃腸障害、食欲不振、吐き気、動悸、不随意運動(無意識に舌を出す、肩を上げるなど)、幻覚や妄想、不眠などが起こることがあります。副作用があれば、すぐに医師に伝えてください。
ま た、勝手に薬の量を減らしたり、急に服用を中止すると、症状が悪化することがありますので、必ず医師の指示に従うようにして下さい。他の薬と相互に作用し て、効果が落ちたり、他の薬の作用が強まることもあります。服用している薬は全て医師や薬剤師に伝えることが大切です。 |