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月経異常
更年期の初期、衰えた卵巣の機能を元に戻そうと、卵巣を刺激するホルモンの量が増えて月経周期は短くなります。が、その後周期は乱れ、間隔が長くなり、閉経します。
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自律神経失調症状
内 臓や血管などの活動を調節している自律神経の調節が乱れて起こる症状を言います。更年期にホルモンのバランスが崩れると、自律神経も乱れることがあり、 「不定愁訴」と言われる様々な不快な症状が現れます。代表的なものに「ホットフラッシュ」と呼ばれる顔のほてりがあります。突然、首から上の部分がカーッ と熱くなり、数分から10分くらいで治まります。その他に、手足の冷えやしびれ、肩こり、発汗、頻脈、動悸などがあります。
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精神神経症状
頭痛、頭重、不眠、憂うつ、イライラ、めまい、耳鳴りなどがあります。女性ホルモンの分泌低下に加えて、家庭での悩みや環境の変化、老化などへの不安など、心理的、社会的なことが原因であることが少なくありません。
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皮膚などの症状
女 性ホルモンの1つであるエストロゲン(卵胞ホルモン)には、粘膜や皮膚を健全に保つ働きがあります。エストロゲンが不足すると、膣や尿道の粘膜が萎縮した り、弾力性が無くなります。膣が萎縮すると細菌に感染しやすくなり、膣炎、尿道炎、膀胱炎が起こり、弾力性が無くなることで、性交痛、頻尿、尿失禁などが 起こります。
全身の皮膚も老化し、肌が乾燥したり、蟻が皮膚の上を這うような感じがするなどの知覚異常が起こることもあります。
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心臓血管系疾患・骨粗鬆症
エストロゲンには、コレステロール値や血圧の上昇を抑えたり、骨の生成を促す作用があります。そのため更年期の後半では、動脈硬化が進行しやすくなり、狭心症や心筋梗塞などの虚血性疾患にかかりやすくなったり、骨粗鬆症を起こし、骨折しやすくなります。
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肥満
女性ホルモンには脂肪分解作用があるため、更年期に入ると脂肪が蓄積されやすくなります。
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