胃炎の症状と原因 |
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■ 急性胃炎
胃粘膜に炎症びらんが起こり、痛み、嘔吐、下痢などの症状が生じます。原因は、食べ過ぎや飲み過ぎ、刺激性の強い飲食物や薬、細菌の混入などで、治療によく反応して短期間で治ります。
■ 慢性胃炎
胃 粘膜が萎縮し、胃液の分泌や胃の動きも悪くなり、消化不良が起きます。治療も反応しにくく、胃のもたれ、食欲不振、やせる、下痢などの症状が長く続きま す。原因は、不養生による急性胃炎の繰り返しで起こる事もありますが、原因不明の場合が多く、心因的要素や老化なども関連していると考えられています。
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胃炎の食事療法の注意 |
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■ 急性胃炎の場合
症状に応じて、1~2食か、または1日くらい絶食してその後、流動食、かゆ食と進めて常食にしますが、症状がとれると空腹を感じて急に食べ過ぎると、また悪くなることがあります。軟らかいものから量を増やしていけば、その他のことはあまり心配はありません。
■ 慢性胃炎の場合
慢性胃炎は、胃液が過酸であるか、減酸または無酸であるかにより、食事療法が違います。 |
● 過酸症のとき
胃 液の分泌を抑える刺激のない食事をとることが大切です。無刺激性のものは、ご飯、パン、うどんなどの糖質の食品で、多量の肉食は良くありません。魚、牛 乳、卵、大豆製品などは良いタンパク質と言えます。脂肪は、胃酸の分泌を抑制する働きがありますので、バター、サラダ油など適度に使用できます。
● 減(無)酸症のとき
食欲不振の場合が多いので、少量で栄養価の高い食品や、食欲を刺激するような食事にします。 胃酸で消化するタンパク質の消化は良くないので、肉類は脂肪やセンイの少ないもので、挽き肉やうす切りにしたもの、魚は脂肪の少ないもので少なめにします。 |
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慢性胃炎の経過は長いので、バランスのとれた食事を少量ずつ、回数を多くとって、十分に栄養を補うことが大切です。 |